見学の感想です。

 

 伊賀先生が兵庫医大でされている診察の講義と、診療所での診察を見学させて頂きました。具体的な内容を一つ一つ挙げていくときりがないくらい、勉強になりました。結局そのようなことの大元をたどると、『伊賀先生の人間性の素晴らしさ』に当たるのだと思います。

 

 講義をするときの学生さんへの教え方、患者さんへの接し方、そして、見学者である私達へ教えてくださるときの姿勢は、本当にその人の人生を考えて言われている、あるいは、言ってくださっていると思います。

 

 先生の書かれた本を読んだり、DVDを見たりすることでも、沢山のことを学べますが、お話を直接聞いてみて初めて「あの本に書いてあったのは、こんな思いで言われていたのか」ということが分かり、書かれてある言葉の重さに改めて気づかされます。

 

 ともすれば、今日の医学部では「知識の詰め込み」や「検査の解読の仕方」が医療の教育になっているように思われますが、本当にそれが医学教育なのでしょうか。人の一生に接していく仕事として、もっと様々なことを学ぶ必要があるのではないでしょうか。そういったことに対する答えを、伊賀先生はさまざまな形で教えてくださいます。

 

 兵庫医大でされている「身体診察の講義」では、5年生の目つきや態度が段々真剣になっていくのを感じました。そして、講義を見学している自分が抱いていた思いや不安は、他の大学の人も同じだったのだと知り、悩んでいるのは自分だけではなかったのかと思うと、何かほっとしたような気持ちになりました。

 

 日本の医療が先行き不安な兆候を見せている中で、伊賀先生のような先生がいらっしゃることは、来年から研修医として医療の現場に出て行く身にとっては、非常に心強く感じられます。

 

これが見学後に感じた私の素直な感想です。ぜひ先生に一度お会いすることを強くお勧めします。2008-6-20

 

私からのコメント:ほめられすぎて、すこしこまりますが、提出されたものに手を加えない方がいいかとおもいそのままアップします。